RubyをCentOS/RedHatにインストールする4つの方法

 本稿では CentOS や RedHat に Ruby をインストールする方法について解説します。 Google で「Ruby インストール」というキーワードで検索してみると様々な方法が検索結果に現れて、いったいどの方法が良いのか分からなくなってしまった人もいると思います。(私のことです) Ruby を CentOS や RedHat をインストールする方法は、次のようにいくつかあります。

  1. Rubyのソースを自分でコンパイルしてインストールする方法
  2. yumを利用する方法
  3. RVM (Ruby Version Manager) を利用する方法
  4. rbenv + ruby-build を利用する方法

 本稿では、これらそれぞれの方法について解説します。

(1) Rubyのソースを自分でコンパイルしてインストールする方法

 この方法は Linux を使っている上では一番スタンダートな方法です。 Ruby のソースコードをダウンロードして、ソースをコンパイルして、Linux にインストールします。

 ソースコードからインストールするメリットは、最新バージョンのリリースと同時に試すことと自分でインストールオプションを決定することができることがあります。 その反面デメリットとしては、一度インストールしてしまうとバージョンアップ・削除に手間がかかる点があります。 本番環境など長期的に変更がない環境へインストールする場合は、ソースコードからのインストールするで良いでしょう。

 ソースコードから Ruby 2.0 をインストールする詳しい方法については、別稿「Ruby2.0をソースからインストールする手順 (CentOS/RedHat)」などを参考にしてください。

(2) yumを利用する方法

 yum は RedHat 系 Linux におけるパッケージ管理機能です。 パッケージの依存関係を解決してくれて、パッケージのインストール・バージョンアップ・削除がとても簡単に行えます。 しかし yum で最新の Ruby が利用できるかというと、そうではありません。

2015年12月現在、Ruby の最新の安定バージョンは 2.2.3 ですが、例えば CentOS 6 の yum のリポジトリを覗いてみると 1.8.7-374 ベースの Ruby が配布されていますし、CentOS 7 だと 2.0.0.598 が配布されていることがわかります。 yum パッケージの場合、OSディストリビューターが最新のバージョンの Ruby を提供してくれるまで待たないといけませんので、最新の Ruby を使えないことがデメリットとなります。

(3) RVM (Ruby Version Manager) を利用する方法

 RVM (Ruby Version Manager) は、Ruby を簡単に管理するコマンドラインツールです。 RVM の特徴は、一台のコンピュータの中に複数の Ruby をインストールして管理することができる点でしょう。 また RVM が対応する Ruby のバージョンについても yum のリポジトリよりも早く最新バージョンの Ruby に対応してくれますので、新しいツールの導入は面倒ではありますが導入するだけのメリットがあります。

 しかし最近は次に紹介する RVM よりも軽量であるといわれる rbenv の登場により、勢力を奪われつつあります。

(4) rbenv + ruby-build を利用する方法

 rbenv は前述の RVM と同様、複数バージョンの Ruby を同一コンピュータ上で管理できるツールです。 前述の通り RVM よりも軽量で設定が簡単な作りをしています。 rbenv は Ruby on Rails の開発者がいる 37signals という企業が作成したツールです。

rbenv の機能の特徴は以下の通りです。

  • ユーザーごとに使用する Ruby のバージョンを変更できる
  • プロジェクトごとに使用する Ruby のバージョンを変更できる
  • 環境変数を用いて使用する Ruby のバージョンを指定することができる

 但し rbenv は単独では Ruby をインストールしてくれる機能を持ちあわせていません。 rbenv で Ruby のインストールを行うには ruby-build という rbenv のプラグインを導入します。 ruby-build は Unix 環境上に違うバージョンの Ruby をコンパイルしてインストールするコマンドを提供してくれる rbenv のプラグインです。

 このように rbenv に ruby-build のプラグインを追加することで、CentOS/RedHat 上に複数の Ruby をインストールすることができます。 rbenv+ruby-build のインストール方法、および rbenv を利用した Ruby のインストール方法については、別稿で説明していますので参考にしてください。

rbenv+ruby-buildをインストールする手順 (CentOS/RedHat)
http://weblabo.oscasierra.net/install-rbenv-rubybuild-to-redhat/

Rubyをrbenv+ruby-buildを利用してインストールする手順 (CentOS/RedHat)
http://weblabo.oscasierra.net/rbenv-install-ruby-to-redhat-1/

おわりに

 本稿では Ruby をインストールするいくつかの方法について解説しました。 所感としては、Ruby をインストールするなら (1) のソースからのインストールするか (4) の rbenv を使ったインストールの2択ではないかと思っています。

  • 本番環境 : ソースコードから必要なオプションを指定してインストールする
  • 開発環境 : rbenv を利用してインストールする

というように方法を使い分れば良いかなと思っています。

※本記事に誤り等がございましたら、コメントやTwitterでお知らせ頂けますと幸いです。

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更新履歴

  • 2013年12月20日 – 初稿を執筆しました。
  • 2014年08月01日 – 記事の表現を修正し、情報を最新化しました。
  • 2015年12月11日 – 記事のわかりづらい表現を修正し、情報を最新化しました。

著者 : OSCA

OSCA

 初級WEBエンジニアです。最近は Android, iOS, WEBアプリの作成に力を入れています。 個人として何か一つでも世の中の多くの人に使ってもらえるアプリを作ろうと日々奮闘中です。