本稿では rbenv と ruby-build を利用して CentOS に Ruby をインストールする方法について解説します。
前提
前提として rbenv と ruby-build がインストールがされていることとします。 まだインストールしていない方は、別稿「CentOS/RedHatにrbenv+ruby-buildをインストールする手順」を参考にインストールしてください。
事前準備
Ruby をインストールにあたり、私の CentOS 6 では gcc, make, openssl-devel のライブラリが、CentOS 7 では gcc, make, openssl-devel, readline-devel が必要となりましたので、あらかじめインストールしておきます。 (ここでは yum でインストールします)
# yum install gcc make openssl-devel readline-devel
Ruby 2.2.3 をインストールしてみる
ここでは Ruby 2.2.3 をインストールしてみようと思います。
rbenv+ruby-build でインストールできるパッケージは rbenv install -l コマンドで確認することができます。
# rbenv install -l
(途中略)
2.2.0-dev
2.2.0-preview1
2.3.0-preview2
2.2.0-rc1
2.2.0
2.2.1
2.2.2
2.2.3
(以下略)
このように、インストールできる Ruby がリストで表示されますので、インストールしたいバージョンの Ruby を確認して、つぎのように rbenv install コマンドでインストールを行います。 ここでは 2.2.3 の Ruby をインストールします。
# rbenv install 2.2.3
Downloading ruby-2.2.3.tar.gz...
-> https://dqw8nmjcqpjn7.cloudfront.net/df795f2f99860745a416092a4004b0...
Installing ruby-2.2.3...
Installed ruby-2.2.3 to /opt/rbenv/versions/2.2.3
上記のコマンドを入力してからインストールが完了するまで、かなり時間がかかりますが焦らずにゆっくりと待ちましょう。 Ruby はインストール結果の通りのディレクトリ配下にインストールされます。
※インストール時に必要なライブラリが CentOS/RedHat にインストールされていないと、Ruby のインストールに失敗します。 ライブラリが足りないと怒られた場合は適時必要なライブラリをインストールしてあげてください。
最後に、インストールした ruby-2.1.2 を普段使うデフォルトの Ruby に設定します。
# rbenv global 2.2.3
Ruby 2.2.3 がインストールできたことを確かめましょう。 インストールした Ruby のバージョン番号が表示されればOKです。
# ruby -v
ruby 2.2.3p173 (2015-08-18 revision 51636) [x86_64-linux]
おわりに
rbenv + ruby-build を用いて Ruby 2.2.3 をインストールする方法について解説しました。 インストールできる Ruby のバージョンが簡単に選択/インストールできる rbenv はとても有難いですね。
更新履歴
- 2013年12月24日 – 初稿を執筆しました。
- 2014年08月01日 – インストールする Ruby のバージョンが 2.1.2 になるように記事を最新化しました。
- 2015年12月12日 – インストールする Ruby のバージョンが 2.2.3 になるように記事を最新化しました。