本稿では、RedHat / CentOS に yum を利用して Pound をインストールする手順について説明します。
事前準備
Pound は標準の yum リポジトリには含まれていません。 EPEL の yum リポジトリを利用する必要があります。 yum で EPEL のリポジトリが利用できるよう事前に設定しておいてください。 下記の記事が参考になります。
EPELパッケージを使えるようにするインストール手順
http://weblabo.oscasierra.net/install-epel-01/
また、Pound インストール後に HTTPS で Pound にアクセスすることを考えている場合、Pound をインストールする前に openssl-devel を予めインストールしておくと、Pound を yum でインストールし終えた際に既に自己証明書がインストールされた状態になるので便利です。
インストール
次のコマンドで yum リポジトリから Pound をインストールします。 (“P”が大文字なので注意してください)
# yum install Pound
これでインストールは完了です。 インストールされたことを確認するために、pound -V コマンドでバージョンを表示させてみましょう。
[root@vagrant-centos63 ~]# pound -V
starting...
Version 2.6
Configuration switches:
--enable-cert1l
Exiting...
ここではバージョン 2.6 がインストールされたことが確認できました。
もし今後、サーバー起動時に Pound が自動的に開始されるようにするのであれば、下記のコマンドで登録しておきます。
[root@vagrant-centos63 ~]# chkconfig pound on
ここまででインストールは完了しました。 Pound の設定ファイルは /etc/pound.cfg です。
動作確認 (起動と停止)
最後に、起動と停止のコマンドを確認します。 起動は次のコマンドです。 (注意:Poundの初期状態では 80 と 443 ポート が Listen 状態になりますので、他のサービスで既に 80 や 443 ポートが使用されていると起動しませんので注意してください。)
# service pound start
サービスをスタートできたら、ブラウザからアクセスしてみてください。 http でも https でもアクセスできます。 但しこの段階では何かさせるようにしていませんので「The service is not available. Please try again later.」と書かれただけのページが表示されますが、これで動作確認が取れたことになります。
停止は次のコマンドです。
# service pound stop
おわりに
Pound をインストールする手順について説明しました。 また後日、Pound の設定について記事を書きますので、しばしお待ちください。