本稿では、データベースサーバー MySQL Community Server 5.6 を yum を利用してインストールする手順について解説します。
MySQL 公式 yum リポジトリの追加
RHEL系の Linux は、パッケージ管理ツール yum を利用して様々なソフトウェアをインストールすることができますが、CentOS 6 / RHEL 6 の標準リポジトリで提供されている MySQL Server (mysql-server) はバージョンが 5.1 で古いものです。 新しい MySQL を利用するためには、MySQL 公式の yum リポジトリからインストールすることができます。 まずは CentOS 6 / RHEL 6 に MySQL の yum リポジトリを追加しましょう。 コマンドは次の通りです。
# yum -y install http://dev.mysql.com/get/mysql-community-release-el6-5.noarch.rpm
MySQL の公式リポジトリを追加すると mysql-community-server という名前のパッケージを検索することができます。 yum info コマンドを使ってパッケージの詳細情報を確認してみましょう。
# yum info mysql-community-server
Available Packages
Name : mysql-community-server
Arch : x86_64
Version : 5.6.21
Release : 2.el6
Size : 53 M
Repo : mysql56-community
Summary : A very fast and reliable SQL database server
URL : http://www.mysql.com/
...
インストール
上の結果は、2014年10月現在のものですが、MySQL Community Server 5.6 が利用できることが分かりましたのでこれをインストールしましょう。
# yum -y install mysql-community-server
これでインストールは完了です。 mysqld –version コマンドでインストールした MySQL Server のバージョンを確認してみましょう。
# mysqld --version
mysqld Ver 5.6.21 for Linux on x86_64 (MySQL Community Server (GPL))
起動と停止
インストールが完了したら、まずはサーバーを起動したら自動的に MySQL Server が起動するように設定しましょう。 chkconfig コマンドを利用します。
# chkconfig mysqld on
それでは MySQL Server を起動してみましょう。 service mysqld start コマンドで起動できます。 (初回起動時は「初期設定を忘れるな」とメッセージが表示されます。 その内容については次稿で説明します。)
# service mysqld start
また、停止する時は service mysqld stop コマンドです。
# service mysqld stop
おわりに
ここまでで CentOS 6 / RHEL 6 への MySQL Community Server 5.6 の導入は終わりです。 但しあくまでもインストールが完了しただけで、開発するシステムに合わせて設定が必要ですので忘れずに行いましょう。 次稿では MySQL Server 5.6 をインストールしたら最初にやりたいセットアップについて解説しますので、引続きご覧ください。