CI, Jenkins という単語を日に日に身の回りで聞くことが多くなったように感じています。 WEB+DBなどにも何度か特集が組まれていたりして、知名度が徐々に上がっているのでしょうね。 ここでは、Jenkins を CentOS 6 にインストールする手順を説明します。
前提条件
Jenkins を動かすためには、Java 6 以上があらかじめインストールされている必要があります。また、本稿のインストール手順では wget コマンドを利用しますので、インストールされていない場合は、予めインストールしておいてください。
お急ぎの方は、つぎのコマンドを叩けば wget と Java 7 がインストールされます。
# yum install wget java-1.7.0-openjdk
Java の詳しいインストール手順は、下記の記事を参考にしてください。
yum リポジトリの追加
今回は CentOS / RedHat のパッケージ管理機能 yum を利用して Jenkins をインストールします。 Jenkins は、公式に yum リポジトリを提供してくれていますので、そのリポジトリを利用します。
root ユーザーになって、以下のコマンドで CentOS / RedHat にリポジトリ情報を追加します。
# wget -O /etc/yum.repos.d/jenkins.repo http://pkg.jenkins-ci.org/redhat/jenkins.repo
# rpm --import http://pkg.jenkins-ci.org/redhat/jenkins-ci.org.key
インストール
リポジトリの追加ができたら、あとは yum のいつものコマンドでインストールします。
# yum install jenkins
インストールされたファイルを確認しましょう。 重要なファイルは以下の通りです。
- /usr/lib/jenkins/jenkins.war : Jenkins本体
- /etc/sysconfig/jenkins : 設定ファイル
- /etc/rc.d/init.d/jenkins : 起動スクリプト
Jenkins はデフォルトで 8080 ポートでアクセスを受け付けますが、Tomcat を 8080 ポートで動かしているなどでポート番号を変更する必要がある場合は、設定ファイル /etc/sysconfig/jenkins にある変数「JENKINS_PORT」の設定を変更します。 下記は 8008 番ポートに変更する例です。
JENKINS_PORT="8008"
また「ファイアウォールが有効になっていて、設定したポート番号へのアクセスができない」なんて罠にハマらないように、ファイアウォールの設定を見直すことも忘れないでくださいネ。
Jenkinsの起動
以下のコマンドで起動することができます。
# service jenkins start
起動できたら、さっそく Jenkins にアクセスしてみましょう。 インストールしたパソコンの8080ポートにブラウザからアクセスします。 (例 : http://yourhost:8080/) (注意:selinux や iptables などのファイアウォール等でアクセスが遮断されないように設定するのを忘れないでください)
ちなみに、Jenkinsの停止は以下のコマンドでできます。
# service jenkins stop
OS起動時に自動的に起動するように設定
以下のコマンドで、OSが起動した時に自動的に Jenkins が起動するように設定します。
# chkconfig jenkins on
まとめ
Jenkins を yum でインストールし、サービス化して起動する手順を解説しました。 yum でインストールできるのは嬉しいですね。
別途、初期設定の記事も近日中に書きたいなぁ~と思っております。