本稿では CentOS 6 に Apache httpd 2.2 を yum でインストールする手順について説明します。
Apache httpd 2.2 を CentOS 6 にインストールする方法には、自分でソースコードをコンパイル等してインストールする方法と、本稿のようにパッケージを利用してインストールする方法があります。 それぞれのインストール方法の違いについては、別稿「はじめての Apache httpd のインストール (CentOS / RHEL)」をご覧ください。
Apache httpd 2.2 の入手元について
CentOS 6 ではパッケージマネージャとして yum を採用していますが、Apache httpd 2.2 は CentOS 6 の公式 yum リポジトリで提供されていますので、ご使用の CentOS 6 マシンに特別新たに yum リポジトリを追加したりする必要はありません。 本稿では CentOS 6 の公式 yum リポジトリで提供されている Apache httpd 2.2 をインストールすることとします。
インストール
Apache httpd のインストールは、root 権限で yum install コマンドを実行すれば良いです。 以下のようにパッケージ名には httpd を指定します。
# yum -y install httpd
インストールされた Apache httpd の主なファイルは以下に配置されます。
- 起動スクリプト : /etc/init.d/httpd
- 設定ファイル : /etc/httpd/conf/httpd.conf
- ドキュメントルート : /var/www/html
自動起動設定
OS を再起動した際に、自動的に Apache httpd が起動するように設定します。 この設定をしないと、OS を再起動するたびに手動で起動してあげなくてはなりません。
# chkconfig httpd on
起動と停止
ここまででインストールは完了です。 さっそく起動してみましょう。 Apache httpd の起動は次のコマンドでできます。
# service httpd start
停止する場合は stop オプションを利用します。
# service httpd stop
再起動する場合は restart を指定します。
# service httpd restart
Apache httpd を停止せずに設定だけを再読込する場合は graceful オプションを指定します。
# service httpd graceful
おわりに
本稿では Apache httpd 2.2 を CentOS 6 に yum でインストールする手順について解説しました。 別稿ではソースコードからインストールする方法も解説しておりますので、是非そちらも参考にしてください。
更新履歴
- 2014年04月27日 – 初稿を執筆しました。
- 2015年08月01日 – 記事タイトル・文章を校正しなおしました。