概要
オープンソースのBIツール「Redash」はとても便利で、ちょっとしたデータ分析からビジネスの実運用までをカバーできる素晴らしいツールです。 しかしながら、Redash公式の導入手順のページでは、AWS, Google Compute Engine, Docker, Ubuntu への導入方法の記載がありますが、CentOS への導入方法の記載がありません。 Ubuntu用のセットアップスクリプトはありますが、CentOS用のものが提供されていないので、そこで諦めてしまっている方もいるのでは無いでしょうか? 筆者もその一人だったため、このUbuntu用のセットアップスクリプトをもとに CentOS 7 用のブートストラップを作成したので紹介します。 これについてのもっと詳しい経緯は、ブログ「Redash の CentOS 7 セットアップ用スクリプトをコミットしました」を参照ください。
CentOS 7 用のブートストラップは、筆者のGitHubのリポジトリで公開してあります。
インストール (ブートストラップ・スクリプトの実行)
それでは、ブートストラップ・スクリプトの実行方法を見ていきましょう。 まずはブートストラップ・スクリプトをダウンロードします。 前述の通りスクリプトはこちらですので、curl コマンドを利用してファイルをダウンロードします。
# curl -OL https://raw.githubusercontent.com/oscasierra/redash-setup-centos/master/7/bootstrap.sh
スクリプトは bootstrap.sh というファイル名でダウンロードされます。 ダウンロードしたスクリプトに実行権限が付与されていないため、chmod コマンドで実行権限を付与します。
# chmod +x bootstrap.sh
実行権限が付与できたら、root 権限でスクリプトを実行しましょう。 すると必要なソフトウェアのダウンロードが開始され、その後にインストールが行われます。
# sudo ./bootstrap.sh
スクリプトの終了時には、特に完了を表すメッセージなどは表示されませんが、エラーが表示されることなくコマンドラインが戻ってくればインストールは完了です。
動作確認
スクリプトによるインストールが完了したら、さっそくアクセスして見ましょう。 ブラウザで Redash をインストールしたホスト名を指定してアクセスします。
http://ホスト名もしくはIPアドレス/
次のような Redash のセットアップ画面が表示されればOKです。
おわりに
本稿では、OSSのBIツール「Redash」を CentOS 7 にインストールする手順について解説しました。 ここで紹介したブートスクリプトは、余力があれば Redash 本体に Pull Request を投げてみようと思っています。