Ubuntu入門 – パッケージ管理コマンド apt とは?

投稿者 : OSCA

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概要

 Ubuntu Linux を利用する上で欠かせないコマンドとして apt があります。 ここでは apt の概要について解説します。

apt コマンドとは?

 Ubuntu Linux は debian Linux がベースとなっている OS で、その debian のパッケージ管理コマンドが apt です。 もう少しわかりやすい説明をするなら、Ubuntu Linux にソフトウェアをインストール、更新(アップデート)、アンインストールなどの管理をするためのコマンドが apt です。 apt は aptitude の略語です。

 インターネットで Ubuntu へのソフトウェアのインストールなどについて調べると、apt-get や apt-cache などのコマンドを利用した例が出てくることがあります。 これらのコマンドは誤りではありませんが、Ubuntu では 14.04 から apt コマンドを利用することを推奨するように変更されました。 ですので、これから覚える方は apt コマンドを覚えておけばOKです。

リポジトリ

 apt コマンドを利用する上で次に知っておくべきことは、リポジトリ の存在です。 とても簡単に言ってしまえば「ソフトウェア配布場所」です。 新しいソフトウェアをインストールしたくなったら、リポジトリからダウンロードを行います。 誤解を恐れずにさらに簡単に言えば、iOS の AppStore とか、Android の Google Play みたいなイメージでしょうか。 ただし AppStore などと違う点は、有料のソフトウェアは無く、apt のリポジトリで配布されているものは全て無償でダウンロードすることができます。 (OSSのものが配布されているためですね)

 さて、リポジトリは世界に唯一1つかと言えば違います。 リポジトリは様々な種類のものがあり、リポジトリによって配布しているソフトウェアも様々です。 欲しいソフトウェアがある場合は、そのソフトウェアを配布しているリポジトリを探して、そのリポジトリからダウンロードするという手順になります。

 Ubuntu をインストールし終えた状態だと、Ubuntu の公式リポジトリだけを知っている状態になっています。 Ubuntu に標準でインストールされているソフトウェアや、公式でサポートしているソフトウェアはこの公式のリポジトリで配布されています。 基本的には公式リポジトリで配布されているソフトウェアを利用すれば良いでしょう。 これに加え、サードパーティ製の Ubuntu 非公式のリポジトリの情報を Ubuntu に教えたい場合には、add-apt-repository コマンドを使ってリポジトリ情報を追加することができます。

apt の設定

 Ubuntu において、apt に関する設定は /etc/apt 配下に設定ファイルがあります。 その中でも、上の述べたリポジトリを記述したファイルは、 sources.list ファイルになり、リポジトリの URL が列挙されたファイルになっています。

ファイル名説明
/etc/aptapt に関する設定ファイルが格納されるディレクトリ
/etc/apt/sources.list登録されているリポジトリのURLを列挙するファイル

おわりに

 本稿では Ubuntu Linux の apt コマンドについて、その概要について解説しました。

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著者 : OSCA

OSCA

Java, PHP 系のWEBエンジニア。 WEBエンジニア向けコミュニティ「WEBエンジニア勉強会」を主催。 個人として何か一つでも世の中の多くの人に使ってもらえるものを作ろうと日々奮闘中。
@engineer_osca