本稿では、CentOS 7 のタイムゾーンを変更する手順について解説します。 OS の時計が誤っている場合などに必要な作業になります。
timedatectl コマンド?
CentOS 7 ではタイムゾーンを設定するために timedatectl コマンドが利用できます。 CentOS 6 では /etc/localtime ファイルを上書きしたりしていましたが、より安全なコマンドが提供されました。(※CentOS 6 でのタイムゾーンの変更手順はこちらを参照してください)
タイムゾーン一覧を表示しよう
CentOS 7 で利用できるタイムゾーンを一覧表示させるには timedatectl list-timezones を利用します。 実行してみると次のようにタイムゾーンが一覧表示されます。
# timedatectl list-timezones
Africa/Abidjan
Africa/Accra
Africa/Addis_Ababa
Africa/Algiers
Africa/Asmara
...(略)...
Pacific/Tahiti
Pacific/Tarawa
Pacific/Tongatapu
Pacific/Wake
Pacific/Wallis
この中で日本は Asia/Tokyo というタイムゾーン名で一覧に現れます。
タイムゾーンを変更しよう
タイムゾーンの設定も timedatectl コマンドで行います。 timedatectl set-timezone タイムゾーン名 というコマンドで設定します。 日本のタイムゾーンに変更するには次のようにコマンドを実行します。
# timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
設定の確認
現在の設定は引数無しの timedatectl コマンドで確認することができます。
# timedatectl
Local time: Mon 2014-11-03 15:51:46 JST
Universal time: Mon 2014-11-03 06:51:46 UTC
RTC time: Mon 2014-11-03 06:54:13
Timezone: Asia/Tokyo (JST, +0900)
NTP enabled: n/a
NTP synchronized: no
RTC in local TZ: no
DST active: n/a
タイムゾーンが Asia/Tokyo に設定されていることが確認できました。
おわりに
本稿では CentOS 7 のタイムゾーンを変更する手順について解説しました。 アプリケーションから出力されるログの時間が誤っている場合などに確かめるべき項目です。 このような設定があるということだけでも覚えておきたいものです。