本稿では Docker CE (Community Edition) を CentOS 7 にインストールする手順について解説します。 本稿では Docker 公式サイトのインストール手順に則り、Docker CE の公式 yum リポジトリを利用してインストールを行います。
事前準備
Docker CE をインストールする前に、インストールの前提となるソフトウェア・パッケージをインストールします。 次のコマンドで、以前パッケージをインストールします。
# yum install -y yum-utils device-mapper-persistent-data lvm2
Docker CE の yum リポジトリの追加
CentOS 7 ではパッケージ管理ソフトウェアとして yum を利用していますが、Docker は公式の yum リポジトリを提供していますので、その公式 yum リポジトリからインストールすることができます。 まずは CentOS 7 に Docker の公式 yum リポジトリ情報を追加して、リポジトリを使えるようにします。
# yum-config-manager --add-repo https://download.docker.com/linux/centos/docker-ce.repo
上のコマンド実行後、/etc/yum.repos.d フォルダを覗いてみると、docker-ce.repo というリポジトリ情報のファイルが追加されていることが確認できます。
# ls -l /etc/yum.repos.d/
total 32
-rw-r--r--. 1 root root 1664 Aug 30 2017 CentOS-Base.repo
-rw-r--r--. 1 root root 1309 Aug 30 2017 CentOS-CR.repo
-rw-r--r--. 1 root root 649 Aug 30 2017 CentOS-Debuginfo.repo
-rw-r--r--. 1 root root 630 Aug 30 2017 CentOS-Media.repo
-rw-r--r--. 1 root root 1331 Aug 30 2017 CentOS-Sources.repo
-rw-r--r--. 1 root root 3830 Aug 30 2017 CentOS-Vault.repo
-rw-r--r--. 1 root root 314 Aug 30 2017 CentOS-fasttrack.repo
-rw-r--r--. 1 root root 2424 Mar 8 22:48 docker-ce.repo
Docker CE のインストール
Docker CE の公式 yum リポジトリの追加が終われば、後はお馴染みの yum install コマンドで Docker CE をインストールすることができます。
# yum -y install docker-ce
インストールが完了したら、Docker のコマンドが利用できることを確かめる意味も兼ねて、インストールした Docker のバージョンを表示して見ましょう。 docker –version コマンドを実行し、次のようにバージョン情報が表示されればOKです。
# docker --version
Docker version 17.12.1-ce, build 7390fc6
Docker CE のサービス化
続いて、コンピュータが起動・再起動した際に自動的に Docker サービスが起動するようにサービス登録します。 次のように systemctl enable コマンドにサービス名 docker を指定します。
# systemctl enable docker
Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/docker.service to /usr/lib/systemd/system/docker.service.
Docker の起動と停止
ここまでインストールと設定が終わったら、Docker を起動しましょう。 systemctl start にサービス名 docker を指定して起動します。
$ systemctl start docker
また、停止する場合には systemctl stop にサービス名 docker を指定して停止します。
$ systemctl stop docker
Docker を使いこなそう!
ここまでで Docker のインストールは完了です。 次のステップとして次のような記事で Docker を体験して見てください。