Ruby2.0をソースからインストールする手順 (CentOS/RedHat)

投稿者 : OSCA

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 本稿では Ruby2.0 を CentOS/RedHat にソースコードをコンパイルしてインストールする方法について、手順について解説します。 なお、手順は全て root ユーザーで実施します。

古いバージョンのRubyの削除

 念のため、すでに古いバージョンの Ruby がインストールされていない事を確認しましょう。 次のように yum list installed コマンドの実行結果から、ruby に関連するものを表示します。

# yum list installed | grep ruby

 何も結果が表示されなければインストールされていませんので次のステップに進んでも良いですが、もし上のコマンドで結果が表示された場合は次のコマンドで Ruby を削除します。

# yum remove ruby

ソースコードのダウンロード

 Ruby2.0 のソースコードをミラーサイトから入手できます。 2013年12月現在では、ruby 2.0.0-p353 が最新です。 ここでは tar.gz 形式で配布されているソースファイルをダウンロードします。 ダウンロード場所は /usr/local/src です。

# cd /usr/local/src
# wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/2.0/ruby-2.0.0-p353.tar.gz

 「なんで /usr/local/src にダウンロードするの?」と思われた方は、以下の記事などが参考になります。 簡単に言えば、管理者が自分でソフトウェアをソースからインストールする時に、ソースを置く場所を /usr/local/src とする習慣(決まり?)があるからです。

各ディレクトリの役割を知ろう(サブディレクトリ編) (2/2) – @IT
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0109/07/news002_2.html

ソースコードを展開

 ダウンロードしたソースコードを展開します。 展開すると ruby-2.0.0-p353 というディレクトリが作成され、その中にソースコードが入っているはずです。

# tar zxvf ruby-2.0.0-p353.tar.gz

コンパイル&インストール

 下記のコマンドでコンパイル&インストールを実行します。 ここで、もしコンパイルに必要なライブラリが足りていない場合は怒られますので、そのような場合は個別にライブラリをインストールしてから、再度チャレンジしてください。

# cd /usr/local/src/ruby-2.0.0-p353
# ./configure
# make
# make install

これでインストール完了です。

インストール後の確認

 実際にRubyのコマンドを叩いてインストールされたことを確認しましょう。 ここではインストールした Ruby のバージョンを表示するコマンドを叩いて確かめます。 コマンドを叩いてすぐに Ruby のバージョンが表示されます。

# ruby -v
ruby 2.0.0p353 (2013-11-22 revision 43784) [x86_64-linux]

インストール先はどこ?

 上記の流れでインストールされたRubyのインストール先は、/usr/local/bin/ruby です。 ls コマンドなどでディレクトリを覗いてみると、インストールされたものが確認できるでしょう。

コンピュータにインストールされた全てのファイルは、以下のファイルに記録されています。

/usr/local/src/ruby-2.0.0-p353/.installed.list

 もしインストールした Ruby をキレイに削除(アンインストール)したい場合は、この .installed.list ファイルに書かれているファイルを全て消せば良いです。
# make コマンドにアンインストールするオプションがあれば便利なのですがね・・・

後掃除

 インストールが完了したことが確認できたら、不要であれば最初にダウンロードした tar.gz のソースコードは削除します。

# rm /usr/local/src/ruby-2.0.0-p353.tar.gz

 なお、上記で述べたように /usr/local/src/ruby-2.0.0-p353 のフォルダの中には、インストールした際の記録が残されていますので、このソースコードフォルダは削除しない方が良いと考えます。

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更新履歴

  • 2013年12月06日 – 本稿を執筆しました。
  • 2017年06月18日 – 一部表現を見直しました。

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著者 : OSCA

OSCA

Java, PHP 系のWEBエンジニア。 WEBエンジニア向けコミュニティ「WEBエンジニア勉強会」を主催。 個人として何か一つでも世の中の多くの人に使ってもらえるものを作ろうと日々奮闘中。
@engineer_osca