文章を記述するための軽量マークアップ言語である Markdown。 本稿では、Markdown 文章を HTML に変換する Java ライブラリ MarkdownJ について解説します。
概要
MarkdownJ は、マークダウン文章を HTML に変換してくれる軽量ライブラリです。 GitHub のプロジェクトページはこちらで、2015年01月現在でバージョン 0.4 が最新です。
MarkdownJ の導入
プロジェクトに MarkdownJ を導入するには、次のように Maven プロジェクトの依存関係を追記するのが簡単です。
<dependency>
<groupId>org.markdownj</groupId>
<artifactId>markdownj-core</artifactId>
<version>0.4</version>
</dependency>
Maven を利用していないプロジェクトの場合も、Maven のリポジトリから jar ファイルをダウンロードするのが良いと思います。 もしくは GitHub からソースコードをダウンロードしてコンパイルする方法もあります。
サンプルプログラム
それではさっそく MarkdownJ を使ってみましょう。 次のようにサンプルプログラムを作成しました。 変換したいマークダウン文章を文字列で宣言し、あとは MarkdownJ を利用して HTML に変換します。
// マークダウン文章を宣言
String mdtext = "This is *sample* text.";
// マークダウン文章をHTMLに変換
MarkdownProcessor processor = new MarkdownProcessor();
String html = processor.markdown(mdtext);
System.out.println(html);
このプログラムを実行すると次のように画面出力されます。
<p>This is <em>sample</em> text.</p>
文章は p タグで囲まれ、強調指定した箇所は em タグで更に囲まれました。
次にもう少し複雑な構造のマークダウン文章を変換してみたいと思います。 プログラムは同様にして変換前文字列を次のようにしたところ、次のような変換結果になりました。
[変換前]
# タイトル
* 目次1
* 目次2
## 節1
ここでは *markdownj* について解説します。
[変換後]
<h1>タイトル</h1>
<ul>
<li>目次1</li>
<li>目次2</li>
</ul>
<h2>節1</h2>
<p>ここでは <em>markdownj</em> について解説します。</p>
このように MarkdownJ はとても簡単な使い方で HTML への変換機能を提供してくれています。
おわりに
本稿ではマークダウン文章を HTML に変換してくれる Java ライブラリ MarkdownJ について概要と使い方を解説しました。 皆様のお仕事のお役に立てれば幸いです。