Swift で HTTP(S) 通信を実現するライブラリはいくつかありますが、その中でも人気の高い通信ライブラリ Alamofire について何回かに分けて解説します。 本稿では概要を導入について解説します。
Alamofire とは
Alamofire は、Swift で書かれた HTTP ネットワーク通信ライブラリです。 GitHub で MIT ライセンスで公開されています。 Objective-C で iOS アプリケーションを作成する際の定番の HTTP ネットワーク通信ライブラリの一つが AFNetworking ですが、その開発者たちが Swift 用に作っているライブラリです。
Alamofire は Swift のバージョンが 1.0 の頃から開発されている歴史あるライブラリです。 ライブラリのメンテナンスも活発に行われており、Swift は 3.0 で言語仕様が大幅に変更されましたが、それに対応した Alamofire 4.0 も早い段階でリリースされました。
インストール
iOSアプリのプロジェクトにライブラリを導入するには、CocoaPods や Carthage のパッケージマネージャーを利用することもできますし、それらを利用せずに自身で導入することもできます。 ここではどちらについても解説します。
CocoaPods を利用する場合
パッケージマネージャーに CocoaPods を利用している場合は、Podfile に以下のように記述します。 Alamofire 4 を CocoaPods でビルドするには、CocoaPods 1.1.0 以上を利用する必要があるので注意してください。
source 'https://github.com/CocoaPods/Specs.git'
platform :ios, '10.0'
use_frameworks!
target '<Your Target Name>' do
pod 'Alamofire', '~> 4.0'
end
Carthage を利用する場合
パッケージマネージャーに Carthage を利用している場合は、Cartfile に次のように記述します。
github "Alamofire/Alamofire" ~> 4.0
次回は簡単な利用方法
本稿では Alamofire の概要と導入方法について解説しました。 次稿では、Alamofire の使い方をいくつかご紹介したいと思います。 (現在執筆中)