Vagrant (ベイグラント) は、近年とても注目を集めているソフトウェアです。 Vagrant とは何なのか? なぜ Vagrant なのか? ここでは Vagrant の概要を解説します。
Vagrant とは?
Vagrant を一言で表すと「仮想マシンをとても簡単シンプルに構築・操作するソフトウェア」です。 Linux, Windows, macOS のローカル環境に仮想マシンを構築したり、Microsoft Azure などのクラウド環境の仮想マシンも簡単に構築することができます。
なぜ Vagrant なのか?
「Vagrant は仮想マシンを構築するソフトウェアです」と説明しましたが、仮想マシンを構築するソフトウェアは VirtualBox, VMWare などのソフトウェアが有名ですので、「それらのソフトウェアとの違いは何か?」と思った方もいるのではないでしょうか?
実は Vagrant は VirtualBox や VMWare、さらには Microsoft Azure などのフロントに立つソフトウェアです。 言い換えれば、VirtualBox, VMWare などを代理で操作してくれるソフトウェアです。 よって Vagrant を利用して構築される仮想マシン自体は VirtualBox や VMWare の仮想マシンとなんら変わりはありません。 しかしなぜこれまでに Vagrant が注目を集めているのかと言えば、今まで行っていた複雑なコマンド操作をとてもシンプルなコマンドに集約し、また製品の違いを吸収してくれるからなのです。
Vagrant のシンプルなコマンドにより、世界中の開発者の仮想マシン構築に対するハードルを一気に下げたことが Vagrant の功績です。 Vagrant により、誰でも気軽に仮想環境を扱うことができるようになったのです。 Vagrant は数行のコマンドだけで仮想環境の構築が完了します。
また Vagrant ではプラグインの仕組みを持っており、仮想マシンの起動~停止の基本操作だけではなく、プラグインにより様々な操作ができるようなってきています。 たとえば、仮想マシンのスナップショットの作成や状態のロールバックなどもプラグインにより容易に実現できるようになっています。
おわりに
Vagrant に興味をもって頂けたでしょうか? 「Vagrant 入門」のページに戻り、更に Vagrant について学習してみましょう。