本稿では CentOS 7 に SMTP サーバー「Postfix」をインストールする手順について解説します。
CentOS 7 の yum リポジトリの Postfix の確認
Postfix は CentOS 7 の yum のリポジトリで提供されていますので、本稿ではそれを利用します。 CentOS 7 の yum リポジトリで提供されている Postfix のバージョンや詳細情報を、つぎのように yum info コマンドで確認しましょう。
# yum info postfix
Available Packages
Name : postfix
Arch : x86_64
Epoch : 2
Version : 2.10.1
Release : 6.el7
Size : 2.4 M
Repo : base/7/x86_64
Summary : Postfix Mail Transport Agent
URL : http://www.postfix.org
License : IBM and GPLv2+
Description : Postfix is a Mail Transport Agent (MTA), supporting LDAP, SMTP AUTH (SASL),
: TLS
上の結果は、2015年12月現在のものですが、Postfix 2.10.1 が提供されていることがわかりました。
Postfix のインストール
それでは Postfix をインストールしましょう。 つぎのように yum install コマンドでインストールします。
# yum -y install postfix
インストールが完了したら、念のためインストールされた Postfix のバージョンを確認して、インストールされたことを確認しましょう。 Postfix の設定は postconf コマンドで表示できますが、その表示項目のうち mail_version という項目行が Postfix のバージョンです。 よってつぎのようなコマンドで確認することができます。
# postconf | grep mail_version
mail_version = 2.10.1
サービスの起動
コンピュータの起動時に自動的に Postfix が起動するように systemctl enable コマンドで設定します。
# systemctl enable postfix.service
最後に Postfix を起動します。
# systemctl start postfix.service
おわりに
本稿では Postfix を CentOS 7 にインストールする手順について解説しました。 引き続き、みなさんのご利用用途に応じて設定をおこなってください。