本連載では Java で様々なバーコードを生成することができる Barcode 4J について、記事を何回かに分けて解説していきます。 前回は Barcode4J でバーコードを生成する簡単なサンプルを示しましたが、第三回目の本稿では Barcode4J の Bean のプロパティについて解説します。
Bean のプロパティを理解しよう
前回のサンプルコードの通り、Barcode4J では生成したいバーコードの種類毎に Bean クラスが存在します。 ITF-14 であれば ITF14Bean クラス、QRコードであれば QRCodeBean クラスなどです。
それらの親クラスに AbstractBarcodeBean クラスがいます。 AbstractBarcodeBean クラスはいくつかのプロパティを持ちます。 どのようなバーコードを生成するにしろ、この AbstractBarcodeBean クラスのプロパティを理解する必要があります。
AbstractBarcodeBean のプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
doQuietZone | 生成するバーコードの左右に余白を持たせるかどうか。 バーコードの種類によっては必須(true)。 |
fontName | バーコードのメッセージのフォント名 |
fontSize | バーコードのメッセージのフォントの大きさ |
height | 生成するバーコード画像の高さ |
moduleWidth | バーコードの線の細さ |
msgPos | バーコードのメッセージを表示する位置。 上、下、表示しない のいずれか。 |
pattern | バーコードのメッセージの前に付与する文字列 |
quietZone | 生成するバーコードの左右の余白の長さ |
quietZoneVertical | 生成するバーコードの上下の余白の長さ |
説明だけでは分かり難いと思うので、「メッセージ」についてサンプルを示します。
メッセージ
ここで言う「メッセージ」とは、バーコードの上か下に付く、人が見てわかるようにする数字などのコードの事です。 メッセージに関するプロパティの適用例について具体例を示します。
- 上図左 : 何もプロパティを設定しないバーコード
- 上図右 : メッセージを上に、メッセージのフォントサイズを大きく、pattern に “CODE : ” を指定
上図右のバーコードを出力するソースコードは次のようにしました。
ITF14Bean barcodeBean = new ITF14Bean();
barcodeBean.setMsgPosition(HumanReadablePlacement.HRP_TOP);
barcodeBean.setPattern("CODE : ");
barcodeBean.setFontSize(12);
おわりに
今回は Bean クラスのプロパティについて解説とサンプルを示しました。 次回は、QRコードの生成について解説したいと思います。 (執筆中)