本連載では Java で様々なバーコードを生成することができる Barcode 4J について、記事を何回かに分けて解説していきます。 前回は Barcode4J の概要を説明しました、第二回目の本稿では Barcode4J を使ってバーコードを生成してみたいと思います。
簡単なサンプルプログラム
まずは最低限のプログラムでバーコードを生成してみたいと思います。 ここでは ITF-14 バーコードを生成して PNG 形式で保存してみたいと思います。
ITF-14 バーコードは、14文字の数字で構成されたコードを表すバーコードで日本の物流でメジャーなバーコードです。 つぎのコードでは message という変数でバーコードで表したいコードを宣言しています。 ITF-14 コードの14文字目はチェックデジットとなる数字ですので、既にチェックデジットを計算済みであれば message の文字列を14文字で宣言すれば良いですし、チェックデジットが分からなければつぎのコードのように13文字で宣言すれば Barcode4J が計算してバーコードを生成してくれます。
またつぎのサンプルプログラムでは、出力する画像の解像度(dpi) を 40dpi となるように宣言しています。
package sample.barcode4j;
import java.awt.image.BufferedImage;
import java.io.File;
import java.io.FileOutputStream;
import java.io.IOException;
import org.krysalis.barcode4j.impl.int2of5.ITF14Bean;
import org.krysalis.barcode4j.output.bitmap.BitmapCanvasProvider;
public class Main {
public static void main( String[] args ) {
// 生成するバーコードの情報を宣言
ITF14Bean barcodeBean = new ITF14Bean();
String message = "1234567890123";
int dpi = 40;
// バーコードを生成してファイルに出力する
try {
File file = new File("C:\\Users\\OSCA\\barcode.png");
FileOutputStream outputStream = new FileOutputStream(file);
BitmapCanvasProvider canvas =
new BitmapCanvasProvider(outputStream, "image/x-png", dpi, BufferedImage.TYPE_BYTE_BINARY, false, 0);
barcodeBean.generateBarcode(canvas, message);
canvas.finish();
outputStream.close();
}
catch(IOException exception) {
exception.printStackTrace();
}
}
}
プログラムを実行すると、次のようなバーコードが出力されました。
おわりに
今回は簡単なサンプルプログラムで、バーコードの画像を生成するサンプルを示しました。 次回は、もっと具体的なプログラムについて解説したいと思います。