本稿では Key-Value ストア型データベースである Redis にPHPから接続するためのRedisクライアント「Predis」について、概要とインストール方法を解説します。
Predisとは?
Predis はオープンソースの Redis クライアントライブラリで、MITライセンスのもとで公開・開発されています。
Predis を利用するメリットとしては、PredisはピュアPHPのライブラリであり、特別な設定などが必要ないことがあります。 Composer などのパッケージ管理ソフトウェアでインストールすることができます。 しかし逆にいうと、C言語で作られたPHP拡張のRedisライブラリと比べて速度は劣る点がデメリットとなります。 そこまで高速性を求めない場合にはとても使いやすいライブラリです。 しかし、Redis はデータキャッシュなどで利用することが多いでしょうから、用途として高速性を追求するようであればPHP拡張のRedisライブラリを使うなどした方が良いかもしれません。
また、レンタルサーバーを利用していたりサーバーの管理者権限がなくて、PHP拡張ライブラリを追加インストールできない場合などは、ピュアPHPの Predis を利用できるのは嬉しいでしょう。
インストール
Predis は GitHub でソースコードが公開されていますので、GitHub のプロジェクトページからダウンロードすることができます。
プロジェクトでパッケージ管理ソフトウェア Composer を利用している場合は、composer.json に次のように依存関係を追加すれば利用できます。
{
"require": {
"predis/predis": "1.1.1"
}
}
なお、利用できる最新の predis のバージョンについては、Packagist の predis のページで確認してください。
次回
本稿では導入からインストールまでを解説しました。 次は Predis を実際に使ってみて基本操作をしてみたいと思います。