Python の環境を構築する際に、Python でデータ分析や機械学習(AI)を実装するために必要なライブラリを一緒に導入できるディストリビューション「Anaconda」。 本稿では、Anaconda を Windows にインストールする手順について解説します。
Anaconda for Windows のインストール
まずは、Anaconda for Windows を公式ホームページからダウンロードします。 Anaconda のダウンロードページにアクセスし「Python 3.x version」の「Download」ボタンをクリックするとインストーラのダウンロードが開始されます。 Python 2.x 系のための Anaconda も提供していますが、今後は Python 3 系が主流となっていきますので、特別な理由がない限りは Python 3 系をダウンロードすればよいでしょう。
インストール
インストーラのダウンロードが完了したら、さっそくダウンロードした exe ファイルを起動しましょう。 すると次のような「ようこそ (Welcome)」と書かれたウィンドウが起動します。 「Next >」ボタンをクリックして次の画面に進みましょう。
ライセンスの確認画面が表示されます。 ライセンスを一通り確認したら「I Agree」ボタンをクリックして次の画面に進みましょう。
ユーザーとしてインストールするか、コンピュータ全体にインストールするかを選択する画面が表示されます。 ユーザーとして (Just Me) インストールするのが推奨されています。 「Just Me」を選択したまま「Next >」ボタンをクリックして次の画面に進みましょう。
インストール先を選択する画面が表示されます。 特別な理由がない限り変更する必要はないでしょう。 インストール先を確認・選択して「Next >」ボタンをクリックして次の画面に進みましょう。
インストールのオプションを選択する画面が表示されます。 選択肢「Add Anaconda to my PATH environment variable」は、環境変数 PATH に Anaconda のフォルダを追加するか否かを決める選択肢ですが、記述の通り非推奨(Not recommended)です。 また「Register Anaconda as my default Python 3.7」は「Anaconda をデフォルトの Python 3.7 として登録するか」の選択肢です。 筆者は特にデフォルトのチェックを変更する必要がないと考えます。 このまま「Install」ボタンをクリックし、インストールを開始します。
インストールが開始されますので、完了するのを待ちます。
インストールが完了すると、次のように「Completed」という表示に変わります。「Next >」をクリックして次の画面に進みましょう。
次の画面では、Microsoft Visual Studio Code をインストールするかを尋ねられます。 Anaconda は Visual Studio Code のパートナーだという事で、インストールを進めているようです。 ここでは、特に必要ありませんので「Skip」をクリックします。
すべてのインストール作業が終わったことを表す画面が表示されます。 「Finish」ボタンをクリックインストーラを修了させてください。
これで Anaconda のインストールは完了です。
Anaconda のインストールが完了すると、スタートメニューに Anaconda のフォルダが追加されます。 この中に「Anaconda Navigator」というソフトウェアがあります。 それは Anaconda を管理するための窓口となるソフトウェアです。 Anaconda Navigator から、Python のライブラリを管理したり環境を構成することができます。
おわりに
本稿では、Python の環境構築をとても簡単にしてくれるディストリビューション「Anaconda」を Windows にインストールする手順について解説しました。
更新履歴
- 2017年10月11日 – Anaconda3 5.0.0 に合わせた記事を公開しました。
- 2019年01月24日 – Anaconda3 2018.12 に合わせて記事を修正しました。