本稿では、CentOS 6 のタイムゾーンを変更する手順について解説します。 OS の時計が誤っている場合などに必要な作業になります。
設定ファイルを理解しよう
CentOS 6 では OS のタイムゾーンを設定しているファイルは /etc/localtime です。 /etc/localtime には、標準時(UTC)との時差の情報やサマータイムの開始/終了時期などの情報が含まれています。 /etc/localtime ファイルはバイナリなので、cat コマンドなどで開くことはできません。
/etc/localtime の元となっているファイルは /usr/share/zoneinfo ディレクトリにあります。 ディレクトリには世界中のタイムゾーンのファイルが格納されています。 日本のタイムゾーンであれば /usr/share/zoneinfo/Japan ファイルです。
タイムゾーンを変更しよう
タイムゾーンの設定は /usr/share/zoneinfo ディレクトリにある元ファイルを /etc/localtime に上書きすることで行えます。 タイムゾーンを日本にするには、次のようにコマンドを実行します。 (root権限で実行します)
# cp /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime
cp: `/etc/localtime`を上書きしてもよろしいですか(yes/no)? y
おわりに
本稿では CentOS 6 のタイムゾーンを変更する手順について解説しました。 アプリケーションから出力されるログの時間が誤っている場合などに確かめるべき項目です。 このような設定があるということだけでも覚えておきたいものです。