概要
本稿では Ubuntu 16.04 LTS に Oracle の Java SE Development Kit 9 (JDK 9) をインストールする手順について解説します。
ダウンロード
まずは Oracle の Java SE Development Kit 9 のダウンロードページ から Linux 版の tar.gz 形式の Java SE Development Kit 9 を入手します。2018年02月現在、Java SE Development Kit 9.0.4 が最新ですので、ライセンスに同意の上 jdk-9.0.4_linux-x64_bin.tar.gz のリンクをクリックして RPM ファイルをダウンロードします。
ファイルをダウンロードし終えたら、インストールするマシンの root ユーザのホームディレクトリ (/root) にファイルを配置してください。
展開・配置
Oracle JDK 9 の tar.gz アーカイブがダウンロードできたら、展開して配置しましょう。 本稿では /opt ディレクトリに配置する前提で進めます。 別のディレクトリに配置したい場合は各自おきかえて読み進めてください。
まずは次のようにtar コマンドで展開します。 実行すると jdk-9.0.4 というディレクトリ名で展開されます。
$ tar xzvf jdk-9.0.4_linux-x64_bin.tar.gz
作成された jdk-9.0.4 ディレクトリを /opt に移動させて、所有者を root に変更します。
$ sudo mv jdk-9.0.4 /opt/
$ sudo chown -R root:root /opt/jdk-9.0.4
update-alternativesに登録
次に展開した Oracle JDK 9 を update-alternatives に登録しましょう。 update-alternatives は、Linux OS での標準コマンドを管理するためのソフトウェアで、ここでは java コマンドに上で展開した JDK を紐付け(シンボリックリングを張り)ます。
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/java java /opt/jdk-9.0.4/bin/java 1
同様に頻繁に利用する jar や javac も登録しておきましょう。
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/jar jar /opt/jdk-9.0.4/bin/jar 1
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/javac javac /opt/jdk-9.0.4/bin/javac 1
動作確認
ここまでの手順で Oracle JDK 9 のインストールは完了です。 次のように java –version コマンドを実行し、コマンドが利用できることと、インストールされた JDK のバージョンを確認してみましょう。
$ java -version
java version "9.0.4"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 9.0.4+11)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 9.0.4+11, mixed mode)
おわりに
本稿では Ubuntu 16.04 LTS に Oracle JDK 9 をインストールする手順について解説しました。 皆様のお仕事のお役に立てれば幸いです。