本連載では何回かに記事を分けて、Java で様々なバーコードを生成/操作できるライブラリ「ZXing」について解説していきます。 連載第一回目の本稿では、まずは ZXing の概要について解説します。
概要
ZXing は Google が開発して公開している、様々な一次元や二次元のバーコードの生成/操作ができるオープンソースライブラリです。 “ZXing” という名前は “zebra crossing” の略称だと公式サイトに記述されています。 ライセンス Apache License 2.0 の元で無償で利用することができます。
具体的に、 ZXing は次のようなバーコードの生成/操作に対応しています。
一次元バーコード
- UPC-A
- UPC-E
- EAN-8
- EAN-13
- Code 39
- Code 93
- Code 128
- Codabar
- ITF
- RSS-14
- RSS-Expanded
二次元バーコード
- QRコード
- Data Matrix
また ZXing はいくつかのコンポネントがあります。
コンポネント | 説明 |
---|---|
core | ZXing の中核となるライブラリ |
javase | Java SE のプロジェクトでバーコードを操作する場合のライブラリ |
Java SE の開発で利用する場合は core と javase を、Androidの開発で利用する場合は core と android のコンポネントを利用します。
ダウンロード/利用
ZXing は、GitHubの公式ページからダウンロードすることもできますし、開発で Maven を利用している場合は pom.xml に次のように依存関係を記述すれば利用することができます。
Apache Maven の pom.xml に javase 版を追加する場合
<dependency>
<groupId>com.google.zxing</groupId>
<artifactId>javase</artifactId>
<version>3.1.0</version>
</dependency>
おわりに
本稿では ZXing の概要について解説しました。 次回は具体的にバーコードを生成するサンプルコードを示したいと思います。
更新履歴
- 2014年07月11日 – 初稿を公開しました。
- 2016年11月12日 – 文章の読みづらい表現を見直しました。