本稿では、PHP のパッケージライブラリ管理ツール Composer を Windows にインストールする手順について解説します。 本稿では Composer が提供しているインストーラを利用します。
前提
Composer を利用するためには、あらかじめコンピュータに PHP がインストールされている必要があります。 PHP のインストールが済んでいない方は、別稿「PHP5.6をWindowsにインストールする手順」などを参考にインストールを済ませてください。
Composer のダウンロード
本稿では Composer の公式サイトで提供されているインストーラ(.exe)を利用します。 公式サイトの「Introduction のページの Installation – Windows のセクションにあるダウンロードのリンクをクリックして、インストーラをダウンロードします。
Composer のインストール
ダウンロードしたインストーラを起動します。 起動すると次のような画面が表示されますので「Next」をクリックして次の画面に移動します。
次に利用する PHP を選択する画面が表示されます。 下図のようにインストーラが自動的に PHP を認識した場合は、特に面倒なことはありません。 自動的に PHP のパスが入力されなかった場合は「Browse」をボタンから、利用する php.exe を選択します。 選択が完了したら「Next」で次の画面に移動します。
ここで下図のような「Composer Security Warning」という画面が表示される場合があります。(表示されなかった場合は次に進んで結構です)
これは、PHP で openssl (SSLライブラリ)を利用する拡張が有効になっていない場合に表示されます。 その場合、PHP の設定の変更が必要です。 (無視して突き進むことはできますが)インストーラを一旦閉じて、ご利用の PHP の設定ファイル php.ini を修正しましょう。 php.ini を開いて、extension=php_openssl.dll のコメントを外して、php_openssl.dll が保存されているパスを指定します。
[変更前] ;extension=php_openssl.dll [変更後] extension=ext/php_openssl.dll
これでもう一度 Composer のインストーラを起動しましょう。 今度はこのエラーが出ずに進めるはずです。
次にプロキシの設定画面が表示されます。 インターネットに接続するためにプロキシを利用する必要がある場合は、ここで設定します。 必要がない場合は「Next」をクリックして次に進みます。
するとインストールの前の確認画面が表示されます。 利用する PHP の情報などが正しいことを確認して、「Install」ボタンをクリックします。
するとインストールが開始されます。 終了するのを待ちます。
インストールが完了すると、下図のような注意書きが表示されます。 「セットアップ中に環境変数を変更しました。 しかし既に起動されていたプログラムについては、その環境変数が反映されない場合があるので、コマンドラインやアプリケーションを再度立ち上げ直すか、ログオフしてログインし直してください。」という趣旨の注意書きです。 理解したら「Next」をクリックします。
インストールの完了を知らせる画面が表示されました。 これにてインストールは完了です。
動作確認
Composer がインストールされたことを確認しましょう。 新しくコマンドプロンプトを立ち上げて、下図のように composer -V コマンドを実行します。 インストールされている Composer のバージョンを表示するコマンドです。 下図のように結果が表示されればOKです。
いかがでしょうか、無事にバージョンが表示されたでしょうか? これにて、Composer のインストール作業は一通り完了です。
おわりに
本稿では、PHP アプリケーションのパッケージを管理する Composer を Windows にインストールする手順について解説しました。 是非 Composer を使いこなして、PHP の開発を楽にしましょう。