データ構造サーバー Redis を使ったアプリケーションを開発する際に、ローカルの Windows マシンに Redis をインストールしたい場合があります。 本稿では、データ構造サーバー Redis を Windows にインストールする手順について解説します。
インストーラを入手する
Redis はオフィシャルに Windows のインストールバイナリを提供していません。 しかし、マイクロソフトの Open Tech group が Windows 用の Redis を開発・メンテナンスをしていますので、それを利用するのが良いでしょう。 Redis のオフィシャルページでも、それが紹介されています。 GitHub にある Microsoft の Redis のリリースページにアクセスし、Latest Release のインストーラバイナリ(MSIファイル)をダウンロードしましょう。 2017年07月現在では、バージョン 3.0.504 が最新でしたので、ここでは Redis-x64-3.0.504.msi というファイルをダウンロードしました。
インストール
上でダウンロードしたインストーラバイナリ(MSIファイル)を起動してインストールを開始します。 インストーラを起動すると、次のように「ようこそ」と書かれた画面が表示されます。 「Next」ボタンをクリックして次の画面に進みます。
次にライセンスが表示されます。 ライセンスに一通り目を通して、「I accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れて、「Next」ボタンをクリックして次の画面に進みます。
次にインストール先ディレクトリを選択する画面が表示されます。 インストール先は特別な理由がないかぎり変更する必要はないでしょう。 また、インストール後にディレクトリを環境変数の PATH に追加するかのチェックがあります。 環境変数の PATH に追加すれば、Redis のインストール先ディレクトリに移動しなくても、どこからでも Redis を操作することができるようになりますが、ここではチェックを入れずに「Next」ボタンをクリックして、次の画面に進みます。
次に Redis サーバーが利用するポート番号を指定する画面が表示されます。 Redis はデフォルトで6379ポートを利用します。 このポート番号も特別な理由がないかぎり変更する必要はないでしょう。 また、そのポート番号を Windows ファイアウォールの例外に追加するかのチェックがあります。 ここではチェックをいれて「Next」ボタンをクリックして次の画面に進みます。
次に Redis が利用する最大メモリを指定する画面が表示されます。 Redis はインメモリデータベースであるため、データの保存にメインメモリを利用します。 大量のデータを保存する場合にはメモリを逼迫してコンピュータのパフォーマンスを落とす原因にもなりますので指定した方が良いでしょう。 しかしちょっとした開発にしか利用しない場合は最大メモリの上限を設定する必要はないでしょう。 なお、この設定は後からでも変更できますので、ここでは指定せずに「Next」ボタンをクリックして次の画面に進みます。
次に「インストールを開始して良いか」と書かれた確認画面が表示されます。 「Install」ボタンをクリックしてインストールを開始しましょう。
インストールが開始されます、完了するのを待ちます。
インストールが完了すると、次のように完了したことを表す画面が表示されます。 「Finish」ボタンをクリックしてインストーラを閉じましょう。
動作確認
インストールが完了したら、念のため動作確認をしましょう。 コマンドプロンプトを開き、Redis のインストール先ディレクトリに移動します。 そして次のように redis-server –version コマンドを実行してみてください。 インストールされた Redis のバージョンが表示されれば動作確認完了です。
> CD "C:¥Program Files¥Redis"
> redis-server --version
Redis server v=3.0.504 sha=00000000:0 malloc=jemalloc-3.6.0 bits=64 build=a4f7a6e86f2d60b3
おわりに
本稿では Redis を Windows にインストールする方法について解説しました。